チキンレースオフ

登場人物(敬称略)
 ゼル:公式戦無敗の剛腕チキンレーサー。ペンドラチキンレースの過程でホロ友チキンレースという常人には理解不能かつ極めて危険なチキンレースすら沈めてきた輝かしい経歴を持つ。
 レヴィ:度重なるペンドラチキンレースにより、短期間の内に諭吉数人を消し飛ばした期待のニューホープチキンレースに対する誰よりも高い意識が、今日も彼を戦場へと駆り立てる。
 たみ:彼と同時にチキンレースを始めたのに3時間近くも待たせてしまった。戯れに伸ばす手が触れるパックの中には既に、獲物が眉間を撃ち抜かれ横たわっていたのだ。
 かりかチキンレースをはじめる度店の在庫を枯らすまで家に帰れない。最終的にシングルで事なきを得る破産系チキンレーサー。
 
まえおき
 帰省を終えUターン中のぜるくんを迎撃するのが今回のミッションだ。
 たみくんのブログでもまとめています。
 頻出する"チキンレース"という言葉についてだが、一言で言えば『欲しいカードが出るまで家に帰れないエクストリーム・スポーツの一種』。このチキンレースについては、今後このブログで明らかにしていく予定である。
 
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【00:10】
 前日夜ブレイヴウエハースを6つほど購入したが、目当ての牙皇ケルベロード(イラスト違い)は入っていなかった。ムキになった僕はよく利用するスーパーの在庫を消滅させ、2500円と引き換えになんかムカつくポーズのセッコーキジとどうでもいいほうのXレア(魔龍帝ジークフリード)がダブって悲しみにくれた。
 その後、近くのコンビニで追加のバトルフェイズを行ったらあっさりケルベ登場。かっこいい・・・僕はチキンレースに勝ったんだ!*1 そして大量のウエハースの行方を思い途方にくれた。
 ウエハースは10個ずつ左右二列で売っているのだが、恐らくケルベロードは左側の列にいると思われる。購入される方は脳裏の片隅にでも置いておいてもらいたい。根拠はない。
 当日のツイッター
 
【07:00】
 だらだらしていたら朝になってしまった。ウエハースは7枚食べて残りは21枚となった。たみくんにバル・ガンナーくれってメールしたら起こしてしまった。申し訳なぁいの一言である。
 
【09:30】
 一足先にレヴィくんが到着するとの事でバス停に先回りしたが、往来するバスが多く、どのバスだ・・・?といぶかしんでいる内にすれ違ってしまった。が無事合流。とりあえずウエハースをふるまう
 久々の再会を喜ぶ間もなく開口一番『チキンレースしないんですか?^^』
 ・・・僕はもう本日分を済ませたのだ。もうあんな戦いはごめんこうむるのだ。と弁解するが、『戦士に休息は許されませんよ?^^』と厳しい一言。彼もまた、数多の死線をくぐりぬけてきたチキンレーサーである事を再確認した。
 
【10:00】
 ヨドバシに入店。2人「あのぉ〜前来た時とマップ違うんですけどぉ〜」←迷子
 レヴィくんによるジークヴルム・ノヴァチキンレースは、ラグナ・ロックスタートと上々の滑り出し。続きは残る2人の登場を待ってからとし、バトルすることに。緑や紫など、戦ったことのない色なので新鮮だ。
 しかる後にぜるくんを迎えにバス停へ。途中きょうこさんとすれ違ったらしいのだが、下ばかり向いて生きてきたせいで気がつかなかった。ウエハースをふるまいたかった。
 
【12:00】
 無事海を渡ったぜるくんと合流。まずはウエハースをふるまい、そしてチキンレース開幕。魔境ヨドバシへ。
 
 ゼルが今回チキンレースに選んだ一枚は巨人大帝アレクサンダー。と息つく暇もなくアレクサンダーが登場。この間、僅か10パック。しかし驚くのはまだ早い。本番はここからと言わんばかりに、間髪入れずバトスピタワーを回しはじめる。
 引き続きノヴァチキンレースを行っていたレヴィは、勇者皇の群れに襲われていた。それだけではない。対面で回るタワーから、その勇者皇に対応した勇者が次々と現れるではないか!皇アーク→アーク。皇ウル→ウル。皇ヴォルザ→ヴォルザ・・・
 この時僕は、2人のトップチキンレーサーが作り出す圧倒的なフィールに完全に呑み込まれていた。そしていつの間にか、レヴィの手には念願悲願のジークヴルム・ノヴァが。
 
 この時の感動と興奮を十二分にお伝えできないのが心苦しい限りである。チキンレースは終わるのだ。最上の幸福と共に。それもたったの数十分で・・・。
 
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【13:00】
 一行はビックカメラへ移動。デュエルスペースで一休み。忘れ物を取りに帰ったたみくんともここで合流。転ばぬ先のウエハース。*2
 幸せそうにジークヴルム・ノヴァを眺めるレヴィくん。ぜるくんは先刻の勝利の興奮醒めやらぬまま、2枚目のアレクサンダーを求めて新たなチキンレースを開始。まさかの連戦。正気の沙汰ではない。がしかし、彼ならあるいは・・?
 
 流石に今度はなかなか引けないようだ。当然である。半日かかって1枚も引けないこともザラにあるこのチキンレース。ましてや2枚など。レジとスペースを往復する彼の背に心なしか暗い影が降りてきたようにも見える。その姿が普段の僕のチキンレースと被る。チキンレースとはかくあるべきなのだ。終わりの見えない戦いが信条。救われたい一心で。その純粋な一つの願いによってのみ、最早見慣れてしまった、残酷なまでに積もり積もったコモンの山と向き合う事ができる・・・それがチキンレース
 
 一人のんきにうんうん頷いていた僕の目に突如飛び込んだのは、2枚目のアレクサンダー。
 
 ・・・やはりキースピリットはパックから引いてしかるべき、いや、そのカードバトラーに相応しいスピリットだけが、パックからその姿を現してくれるのか。そう思った。
 僕はこれから、誰と共に戦っていくべきなのだろう。自宅で帰りを待つストレージ(せんべい缶)に思いを馳せる。
 
 あまりにもおぞましくあまり思い出したくないのだが、ペンドラゴンをノースリーブでシャッフルしながら執拗にトレードを申し込む不審人物が現れ、その姿に恐れおののいた我々は昼飯ステップへ移行。後に"ビックカメラの悪霊"*3命名された。
 
【14:00】
 モスなう(男4人)。
 ドリンクが先に到着。炭酸系3つにシェイクが1つ。「やっぱりお前か」や「のど乾かない?」などの心ない言葉を浴びる。小学生の頃、初めて連れて行ってもらったモスバーガーで飲んで以来の大好物なのである。
 おいしいハンバーガーを食べながらたみくんによる背景世界トークに耳を傾ける3人。これもカードゲームの楽しみかたの一つだ。のど乾いた。
 
【16:00】
 一行は我が家へ。
 モノケロックと初遭遇。硬い。想ッ像以上に遥かに硬い。あんなあっさりしたテキストなのに・・・。
 構築の際、念頭に置いておかなければいけないカードが新たにまた1枚、身を持って実感できた。
 
【17:45】
 ぜるくん、レヴィくんと別れる。お疲れさまでした!
 その後たみくんと行きつけのオフハウスへ。アレクサンダー2枚やノヴァが格安で売っていて、あの2人がまかり間違って売っていったのか?と心配になる。 
 ヴィクトリードロー(ダンくんが描いてあるプロモーションカード)と、イラスト違いのバルガンナーが売っていたので購入。ケルベに続きバルガンナーも3種類デッキに入れられる。ほくほく!
 そして暗くなるとわけわっかんなくなる近道を通り、夕食にありつき、そしてたみくんとも別れ、ここにオフが終了。長い一日でした。
 
 
 
 
 


たのしいチキンレース
                   おわり

*1:確立が1/21種類と非常にイージーであること、そもそもパックではないことなどから、これが正式なチキンレースとして認められるのかという是非については、公式の回答待ちであることに留意されたい。

*2:タッパーごと持っていこうと思ったら、かばんが小さくて入らなかったが故の苦肉の策である。ちゃんと食器と一緒にじゃぶじゃぶ洗ったので衛生面での問題はないといっていいだろう。

*3:聞いた話によると、古来よりこの店舗には"ビックカメラの精霊"なる精霊がおり、デュエルターミナルで高得点をたたき出したりしているようなのだが、筆者は遭遇したことがないので詳細はわからない。これはその捩り。